【骨隆起Q&A】手術中の痛み、術後は?放置した場合のリスクは?気になることの総まとめ!
【骨隆起Q&A】手術中の痛み、術後は?放置した場合のリスクは?気になることの総まとめ!
骨隆起とは、歯茎の骨の1部が異常に盛り上がってしまうことを指します。今回は、骨隆起についての患者様が手術前後に抱く疑問をQ&A方式で解説します。

骨隆起に関連するQ&A
手術中、その他
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骨隆起の手術はどれくらいの時間がかかりますか?
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一般的に、骨隆起の手術は1~2時間程度で終わることが多いです。手術時間は、骨の状態や隆起の大きさによって多少異なる場合がありますが、比較的短時間で終了します。
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手術中に痛みはありますか?
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手術中は麻酔が効いているため、痛みはほとんど感じません。骨隆起の部分は神経がないため、痛みを感じることは少ないです。しかし、手術が終わった後に麻酔が切れると、痛みを感じる場合もあります。
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骨隆起は再発することがありますか?
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骨隆起は再発する可能性があります。手術で除去したとしても、他の部位に新たに隆起が現れることもあります。
再発のリスクを最小限にするために、適切なケアと定期的な検診が重要です。
手術後
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手術当日、食事はどうすればいいですか?
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手術当日、麻酔が切れた後はほとんどの食べ物を食べることができますが、柔らかい食べ物を中心に食事を摂取し、硬いものや過度に冷たい・熱い食べ物は避けることが推奨されます。また、刺激物(辛い食べ物や酸っぱい食べ物)も控えると、傷口の回復を早めることができます。
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手術後に何かが出てきたり取れたりした場合はどうすればよいですか?
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手術後、縫合した部分から糸が取れることがあります。これが発生した場合は、無理に触らず、すぐに歯科医院に連絡してください。糸が取れた部分を再縫合することが必要な場合もあります。
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手術後、どのくらいで通常の生活に戻れますか?
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手術後の回復には個人差がありますが、通常は1日~1週間で日常生活に戻ることができます。ただし、過度な運動や激しい活動は1週間程度は避けるようにしましょう。
骨隆起を放置することによる関連リスクについて

骨隆起自体は基本的に口腔内の局所的な骨の変化ですが、まれなケースや間接的な影響で、状況によっては以下のようなトラブルや二次的な問題を引き起こすことがあります。
以下に、ごくまれでも理論上起こり得るリスクを洗い出してみます。
義歯・入れ歯との不適合
骨隆起が大きくなると、入れ歯が当たって痛みやすくなります。
特に高齢になって入れ歯が必要になったとき、骨隆起が障害になることがあります。
口内炎・潰瘍の原因
食事や会話中に粘膜がこすれて炎症を起こしやすくなります。
口内炎が慢性化することも。
発音・咀嚼への影響
まれに、隆起が大きいと舌の動きや咀嚼に支障をきたす場合があります。
外傷時に骨が露出しやすい
転倒などで口の中をぶつけたとき、骨がすぐに露出して感染リスクが上がる可能性があります。
嚢胞や腫瘍との鑑別が必要な場合も
骨隆起と思っていても、稀に病的な骨病変(腫瘍など)との区別が必要です。
異物感・咽頭違和感
骨隆起が大きくなり、舌の動きが制限されると、食べ物が喉に残る感じ(咽喉頭異常感症)につながることがあります。特に口蓋隆起が大きいと「上あごがつかえる」ような異物感を感じることがあります。
咽頭の慢性炎症の誘因
骨隆起により口腔内で食べかすが残りやすくなると、細菌が繁殖し、口腔内環境が悪化する可能性があります。それにより、咽頭部の慢性炎症の誘因になる可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群への関与
骨隆起が大きすぎる場合、舌や軟口蓋の動きに干渉し上気道が狭くなり、いびきや無呼吸のリスクが高まる可能性があります。
嚥下障害のような症状(疑似嚥下障害)
舌の可動域が制限されることで、正しく飲み込めない感じになることがありますが、これは実際の嚥下障害というより「感覚的なもの」で、不快感を感じることがあります。
心因性ののどの不快感の引き金に
骨隆起が気になり続けることで、のどの締めつけ感・詰まり感(ヒステリー球)などの心因的症状を感じる人もいます。特に不安が強い方に起こりやすいです。
骨隆起治療のポイントまとめ
骨隆起の気になるQ&A、放置することによる関連リスクについていかがでしたか?
骨隆起は多くの場合、良性で経過観察が可能なものですが、大きさや部位によっては日常生活や将来的な口腔治療に影響を与えることもあります。
手術は比較的短時間で済み、術後の痛みも管理しやすいケースが多いため、安心して治療に臨んでいただけます。
また、骨隆起を放置することで起こり得るリスクもあるため、少しでも違和感を覚えたり、不安がある場合はお気軽にご相談ください。
適切なタイミングでの対応が、将来的なトラブルの予防にもつながります。
