症例紹介




上の歯が一本奥に入っていて笑った時に気になる
下の前歯がガタガタ、歯肉が下がっている部分がある
なるべく早く終わってほしい
患者様は笑った時に前歯が綺麗に並んでいないことを主訴として、当院を受診されました。
当院の矯正治療は、平均すると約1年程度で終了するケースが多いですが、治療期間は歯並びや噛み合わせの状態、治療目標によって大きく異なります。
本症例では、患者さんより「できるだけ早く治療を終えたい」というご希望があり、診断および治療計画の段階から、無理のない範囲で治療の効率化を図りました。


骨格性2級 ドリコフェイシャルタイプ
Angle 2級 前歯部叢生
本症例では、上下の前歯にガタガタ(叢生)があるだけでなく、噛み合わせの平面(咬合平面、スピーの湾曲)が強く傾いている状態でした。
このような噛み合わせでは、歯並びだけを整えても、長期的に見ると治療後に歯並びが戻りやすい、顎関節に異常が出やすい可能性があります。
そのため治療計画では、噛み合わせの平面(咬合平面)角度を緩やかに整えることを重視し、見た目の改善だけでなく、長期的に安定しやすい噛み合わせを目標としました。
治療の手順として、まず通常通りレベリングを行い、歯列のフラット化を進めます。その後、ゴムメタルワイヤー(GUMMETAL)が適用可能な段階でワイヤーを変更し、前歯部の圧下と臼歯部のアップライトにより咬合平面の改善を行なっていきます。最終的に、咬合と歯列を整えてフィニッシュへと移行する計画としました。


約8ヶ月の治療により、前歯部のガタガタ(叢生)が改善され、噛み合わせの平面(咬合平面、スピーの湾曲)も改善しました。
咬合平面の改善により、左右均等に噛むことができ、犬歯による顎の誘導も適切に機能しています。歯軸が整直したことから後戻りの可能性が少ない噛み合わせになっています。
見た目だけでなく、噛みやすさと安定性を重視した治療結果が得られた症例です。
初診時より、下の前歯に歯ぐき(歯肉退縮)が下がっている部分が認められました。
矯正治療終了後、その改善を目的として、歯肉を補う手術(結合組織移植)を行っています。
手術からまだ日が浅い段階ですが、現在のところ経過は良好で、順調に治癒しています。
今後も定期的に経過を確認していく予定です。


上顎前歯部は現在、仮歯の状態で経過をみており、
今後、状態を確認したうえで最終的な補綴治療を行う予定です。

治療期間・費用・リスク
| 動的治療期間 | 8ヶ月 |
| 矯正治療費 | ¥1,100,000 |
| 結合組織移植術 | ¥150,000 |
治療後のリコール時におけるリスクマネジメント
- 矯正装置除去後に後戻りすることがあるので、保定装置を決められた期間確実に装着してください。
- リコールによる継続定期検診が必要となります。
