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外骨症(下顎の両側の小臼歯の内側の下顎隆起)

先週の水曜日に外骨症の手術をしました。
ガイコツ症と読みますが、骸骨とは無関係です。

外骨症とは

骨の表面から外側に向かって、骨が増殖したものです。定まった(決まった)場所にできる骨隆起(こつりゅうき)と、特に定まった場所にできないものとがあります。 骨隆起には、上あごの口蓋(こうがい)という場所にできる口蓋隆起と、下あごの内側にできる下顎(かがく)隆起があり、左右対称性にできることが多いです。

骨隆起以外の特に定まった場所にできない外骨症は頻度が比較的少ないですが、部位としては、上あごの奥歯(臼歯)部分の外側(頬側)にできることが多いです。

子供の頃にはほとんどみられませんが、思春期以降に次第に増殖してくるようです。白人では約20%程度ですが、日本人では約50%と高頻度にみられ、女性の方がやや多くみられます。

原因は不明ですが、歯ぎしりや噛みしめ、食生活などで異常な力が加わることによる環境的な原因と、親子で同じようにできることから遺伝的な原因が関係すると考えられています。

 

下顎隆起とは

下あごの小臼歯部分の内側(舌側)にできる骨隆起を下顎隆起といいます。 半球状で、多くはこれまた左右対称です。左右に1個ずつあることもありますが、複数個あることもあります。 なお、口蓋隆起の発生と下顎隆起の発生は関連がありません

 

水曜日の患者様の外骨症は、下顎の両側の小臼歯の内側に出来た3センチ弱の球状の下顎隆起で、舌房の空間をうめていた状態で、飲み込んだり喋るなどの機能的な障害がありました。

今回インプラントをするにあたり自家骨移植が必要になったため、まずは邪魔であった右側の下顎隆起を除去して、その骨を使用して自家骨移植手術を行いました。

「今までお口の中にあった飴玉ほどの大きな骨が無くなり、患者様はスッキリして良かった」
と喜ばれておりました。

邪魔なものを除去して、それを必要な個所に使い役に立てる。
一石二鳥、一挙両得のとても良い手術でした。

日を改めて左側の除去手術も行わなければ!!

 

 

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